今日の一冊「顔も見たくない。」
久しぶりに起き上がれない腹痛にて、
ネクラ生活(笑)
だらっと本読んで、出かけていた母親の代わりに
夕飯を作った位の一日でした。
- 作者: 山田詠美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/05/15
- メディア: 単行本
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最近本読む時間がなかったので、
ずっと前に買い置きしてあったやつを。
若者は(自分も含めちゃって言いますが)、
毎日の生活の中での恋愛しか見えなかったり、
傷付いたその時の自分が一番可哀想に思えたりします。
私もその一人。
一人の若者が恋をして、最後には振られてしまうのですが、
彼のおばあさんの年の功のアドバイスに八つ当たりしてしまいます。
自分がどれだけ傷付いたか知らないくせに!といったぐあいに。
(そんなセリフじゃなかったけど、こんな気持ちだったと思う・・)
裏切られた彼は、彼女の事はもう「顔も見たくない」と。
でも彼のおばあさんは、その歳の分だけ傷付いた経験があって、
「顔も見たくない」恋愛も沢山してきたって。
だから、今起こったたった一つの「顔も見たくない」恋愛だけで
そんなに荒れるな、と言いたいようでした。
確かに確かに。
年配の人が落ち着いたように見えるのは、
それだけの経験があって、私達若造が惑わされている毎日の出来事も、
「乗り切るものなんだぞ」と知っているからなんだろうなと思いました。