最近の一冊
- 作者: 村山由佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/13
- メディア: 文庫
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成長して自分の父親の存在を知り、
こっそりと側に身を寄せる。
娘としてではなく接しながら、父親が自分の為に貯金をし、
会えないながらも「娘」を愛してくれている事を感じ、
きっと幼い頃に足りなかった愛を自ら満たしていったんだと思う。
言葉に出してしまうと信じきれない気持ちも、
本当に思っていてくれるということを実感できれば満たされる。
それを、「娘」だと明かさない事で感じたんだろうと、理解した。
切ないけど、行間に深みのあるお話。