最近の一冊

永遠。 (講談社文庫)

永遠。 (講談社文庫)

母子家庭で育った娘が、
成長して自分の父親の存在を知り、
こっそりと側に身を寄せる。


娘としてではなく接しながら、父親が自分の為に貯金をし、
会えないながらも「娘」を愛してくれている事を感じ、
きっと幼い頃に足りなかった愛を自ら満たしていったんだと思う。


言葉に出してしまうと信じきれない気持ちも、
本当に思っていてくれるということを実感できれば満たされる。
それを、「娘」だと明かさない事で感じたんだろうと、理解した。


切ないけど、行間に深みのあるお話。