人には教えたくない・・・ その2


旅行二日目。


朝は熟睡している父親を寝かせたまま、
自動的に起きてしまう母娘二人で早朝露天風呂へ。
少し肌寒い空気は、澄み切った匂いがします。
まだ寝ぼけた体の中心からじわーっと温まる感じ。


そうそう、旅館には日本とは思えないような
ロマンのトンネルもありました。
照明と白い壁がなんとも幻想的。
古い建物と増築された建物をつなぐ廊下です。


部屋に戻っても寝ている父親を、
朝食ダヨー(*´ω`)ノと起こして朝食へ。

上品な朝食。
箱型のお膳に沢山の鉢物と、優しい栗のお粥でした。
昨晩の豪華な夕飯がまだお腹にある感じでしたが、
また不思議と全部平らげました(゚Д゚)


旅館の玄関に、地元のおばあちゃんの朝市が。
全て自分の畑で作った野菜や穀物を丁寧に商品にしたもの。
同じく畑の大好きな母親はおばあちゃんに色々な野菜の扱い方や
漬け方、コツを聞きながら参考にしたいものを買っていたようです。

さて、観光はあまりしないでゆっくりと、
と言っていた母親ですが、思いがけず元気な父が、
ココへ行こう。とハーブ園や陶芸のできる所へ出発。


ちょうど良いバスがなかったのでタクシーを捕まえ、
おしゃべりな運転手さんにこの街(村?)の歴史やら
有名人のよもやま話を聞きながら。
誰々政治家がココ出身だ、だの、好きねえ〜と思いながら。


到着すると、両親は植物や健康に良い食品やら自然館を見物に。
私は瞬間的に陶芸がしたくなり、一人ろくろを回しに。


一足先に女の子3人がエプロンをして陶芸を習っていました。
私は一人。
自然と3人の仲間に入れてもらって、追いかけるようにろくろを回します。
聞くと彼女達も東京からとのこと。
年齢も同じ位で。
私は初老夫婦を連れてのゆっくり旅行だったので、
「若いのにココを選ぶなんて渋いね〜」と言ったら爆笑でした。
「同じ位じゃないですか〜!!」って。そりゃそうだ(´∀`*)/


大雑把なのか仕事が早いのか・・・
先に来ていた彼女達より先に仕上げてお別れ。


「焼けた作品は忘れた頃送りますからね〜」と
少しとぼけた師匠に手を振られて・・・(。・ω・。)ノ~☆


さぞ待ちくたびれていただろう両親の元へ急いで帰ると、
そちらもさぞかし充実していただろうと分かる顔で。
「とーっても楽しかったわあ〜(*^_^)!」と、
何があったあれがあったこれもあったとおしゃべりが止まらない母。
「後であれも買いたいからまた見ようね^^」って。


ひとまずお昼を食べましょう。

お昼も体に良さそうなメニュー。
カレーのランチですが、普通のナンの隣にある
紫っぽいナンな黒米で作ったもの。
普通のものより膨らみにくいのかカリカリしていて、
でもそれが香ばしくて美味しかった〜


その後も懲りずにピザ作り。
レンガ造りのお手製釜でその場で焼いて食べられるとのこと。
「お腹・・・いっぱいだよね?」と言いつつも、
どうしても作りたくて小さいサイズ2枚だけ作成。


・良く発酵させた生地を引っぱりながら伸ばし
・その後ピザソース
・チーズ
・今日のトッピングはオレガノとスイートマジョラムというハーブ
・釜で数分焼きます

 

ぼんやり待つこと数分。できました〜


できたて、格別。
3人で二枚食べ尽くしました。


その後はとれたてのリンゴをどうしても買うと、
我々電車で来たのに買いましたよ、10個!


秋晴れの空の下で、美味しいものも沢山食べて、
心から笑っている両親と過ごして、
あー、いいなあ(人´ェ`*)と何度も思いました。

また行こうね(^^)